◆矢島・本荘・岩城の藩主や旧家のお雛様をはじめ、庶民に愛された沢山の古いお雛さまが展示される『由利本荘市ひな街道』が3月1日から3月22日まで開催されました。
資料館・美術館などで開かれる「春を告げるおひなっこ」と「町中ひなめぐり」の2本立てで、天気のよい休日はたくさんの観光客で賑わい、昨年以上の盛り上がりをみせました。
天寿酒造でも築百八十年の本宅に明治初期の古今雛を飾り、期間中3000人を越える観光客が、お雛さまを興味深く見学していきました。
ひな壇の後ろに飾ってある屏風は真牛(文化6年〜明治15年74歳没)という、
僧で書家でもあった方が書かれたものです。明治3年矢島町金嶺山龍源寺17代住持となり、名僧として秋田にきこえた人物です。
書風は王義之に近く、特に草書の大字を得意とし、犬飼木堂という書家は、草書として良寛、芳才、真牛が日本草書の「三傑人」と評したそうです。
天寿の内裏雛は古今雛です。箱書きに明治二年二月吉日とあり、このときの購入と思われます。古今雛は江戸時代後半に登場したお雛さまで、現在の雛人形のルーツとなっています。 学芸員さんの話ですと、各人形やひな道具がいつ頃揃えられたのか不明ですが、三人官女、随身、仕丁の人形台が揃っていることからすると、これらは同時期の購入かもしれないとのことです。
五人囃子は他にくらべてややおおきいことから、内裏雛や他の人形とは別に求められたもののようです。
見学に来た人は童心に帰るのか、ひな壇最下部にあるお道具類のミニチュアセットに心惹かれるのか、「わあ。かわいい!」と歓声をあげていました。
ひな壇の左隣脇に飾った押し絵雛人形は、大正の初め頃に家人の女性が作ったものです。押し絵雛は綿を詰めた布に反枯紙で裏地を張った平らな木目込み人形風のもので、布と裏地にはさんだ竹串を刺して立てて飾ります。江戸後期から戦前まで盛んに作られましたが、戦時中に布が手に入らず一時行われなくなると急速に作られなくなりました。押し絵の題材には歌舞伎の演目のうち、万冶3年(1660年)におきた伊勢騒動をもとにした伽羅千代萩(めいぼくせんだいはぎ)の名場面を題材にしているようです。
昨年の反省から実行委員会からボランティアの方が、交代で天寿の接客をお手伝い頂きました。丁寧で温かいおもてなしは観光客のみなさんにとても好評でした。大変ありがとうございました。また、天寿酒造の会長の奥様は期間中、毎日花を活け、お客様をお迎えしました。
また、用意した『ひな街道特別酒』は限定酒ということもあり、たくさんのお客様にお買い上げいただきました。ありがとうございました。
来年も今年以上のお客様に来ていただけるよう、おもてなしの心を持って、お客様をお迎えしたいと思います。
【 ひな街道本醸造 】

【 ひな街道純米吟醸雪ごよみ 】

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