5月2日(金) 天気:快晴
桜も早足で散り、新緑の緑が目に映える季節となりました。
今回のレポートを担当します、総務課のミツモリと申します。
拙い文章で見苦しい点があるかとは思いますが、よろしくお願い致します。
さて、2月の酒蔵開放で雪室に封印し、氷温貯蔵した生酒を開封する日がいよいよやって参りました。
今年は大雪だったにもかかわらず、4月の平均気温が高かった為、蔵の周りの雪もあっという間に融けてしまいました。
雪室も融けてしまわないよう、今日の解禁日まで周りを断熱材でしっかり囲みました。
10時前よりお客様が雪室の前に集まり始め、いよいよ開封の時間となりました。
どんなお酒に仕上がっているのかノミを切る(タンクに蛇口を付けて開ける)まではドキドキものです。
弊社代表取締役社長 大井建史よりお客様への挨拶の後、
お客様と社員、力を合わせて雪室の扉に埋め込んだ綱を引き、開封します。
「ヨイショ、ヨイショ」の掛け声とともに紅白の綱が勢い良く引かれていきます。
ボコっと鈍い音がして、音頭をとっていた佐藤杜氏が
「はい。おめでとうございますー。見事開封いたしましたー。」と声高らかに宣言。
開封した瞬間は自然と拍手と歓声に包まれました。「大人になってから綱を引くなんてなかなかないからなあ」と喜色満面のお客様。
幸せを瓶一杯に詰めて帰ろうと雪室の前は笑顔であふれていました。
雪室の扉の雪をシャベルで除き、タンクの飲み口まで掘り進めます。
雪の壁を1メートルは掘ったでしょうか。杜氏は大汗をかいています。
お疲れ様です。もう少しです!
掘り終わり、ためし(お酒を入れる桶のことです)に入れて、お客様にお披露目です。
雪室氷点熟成純米生酒は氷温熟成によるとろりとしたコクのある飲み口とやわらかな香りが特徴です。
試飲した社長、杜氏が目を合わせ「うん」とうなずき、お客様にも試飲していただきました。
よく冷え、とろりとした米のうまみが舌の上を転がり、熟れた果実のような甘い香りが鼻腔をくすぐります。
どうやら合格(それ以上の出来栄え!)したようです。
人智を尽くしお酒を信じて、待つ。待った結果が想像以上に良いとそれはもう、言葉に表すことが出来ません。
購買予定本数以上にお買い上げいただいたり、東京よりこのイベントのためだけに駆けつけてくれたお客様がいらっしゃったということにも感謝、感激の気持ちで一杯です。
今日は、自分で生酒を手詰めできるまたとない機会ですので、みなさん、キャップのぎりぎりまで(笑)詰めてお買い上げしたようです。
このイベントの最大のお楽しみ!雪室解禁パーティーです。
今年も解禁パーティーは秋田県内5ヵ所、秋田市、由利本荘市、にかほ市、由利高原鉄道、鳥海町で同時に開催されました。
今回私ミツモリは由利本荘市鳥海町の湯ノ沢温泉ホテルまさか 山のいこい(http://www.ybnet.jp/~hotelmasaka/ )にお邪魔しました。
解禁パーティーの参加者が108名!と過去最高人数となり、ホテルまさかさんも準備にはりきっていました。
地元のお客様が大半でしたが、中には帰省や旅行で宿泊されているお客様もいらっしゃったようで、期待度の高さがうかがいしれます。
去年も参加したというお客様がいらっしゃったのでご挨拶すると、年々参加人数が増えているとの事。
雪室純米生酒と山菜料理と伝統芸能がいっしょに楽しめる盛りだくさんのイベントなので人気があるのだろうとお褒めの言葉を頂戴しました。
今回も好評価していただけるよう、気を引き締めて接客接遇に努めようと思いました。
開演時間の六時になり、地元の神事、猿蔵の祓い獅子という伝統芸能で幕が開きました。
祓い獅子は厄を祓う舞台芸能で、修験道的な行事を取りこんだ本海番樂の流れをくんでいます。お祝い事やお祭りなどに呼ばれて獅子頭を振って舞を舞い、厄を祓い清めます。
神事も無事に終わり、弊社常務取締役 大井仁史 の挨拶の後、解禁したばかりの純米生酒で乾杯!
みな、口々にうまい、うまいとの声。ありがとうございます。自分の子供を誉められているような面映い気持ちです。
テーブル上には地元の食材がいっぱい!
山菜も立派なものばかりです。タラの芽、わらび、アイコ、シドケなど。
珍しいとのうわさのコシアブラの天ぷらもありました。くせが無くてパリッとした食感があります。
コシアブラはウコギ科の植物で若芽を食用にします。最近では東京の料亭にも出まわっているようで、高級食材になりつつあります。
晩ごはん抜きで会場に駆けつけたので、おなかが鳴る、鳴る。よだれをこぼさないようお酌して回ります。
宴会のアトラクションも途切れなく続き、地元では有名な前ノ沢太鼓の豪快な演奏。
和太鼓の演奏にみなさん心を奪われています。すごい迫力。音がおなかにビリビリと響きます。
こんな真近で演奏されると「聞く」というより「肌で感じる」といったほうが伝わるかもしれません。
お次はこっけいな上直根すず踊り。妙齢の?奥様たちの足踊りです。
一度は廃れてしまった地元の宴会芸を復活させたのだそうです。これにはみなさん、大爆笑。
廃れてしまったのは余興をするのが恥ずかしかったからと本当かうそかわからないよう、けむにまかれてしまいました。あまりのおもしろさにアンコールの拍手がくるほどでした。
宴会も進み、民謡歌手のショーが始まりました。
秋田県は民謡がさかんでよく酒席で一曲披露されます。
秋田民謡の特徴は哀愁のこもった歌よりは、全体的に酒席などで歌う明るく楽しげな曲調の歌が多いです。
民謡を聞きながら盃のとったりやったりが宴席のそこここでみられます。陽気に踊りだすご婦人もいて
座も一段と盛り上がってきました。
時間がたつのは早いもの。特に楽しい宴席では特にです。
あっという間に御開きの時間となりました。
お陰様で雪室純米生酒も完売しました!
お見送りの際に、「まんず、おもしぇがったがら、まだ来年もかだるでえ!(訳:大変面白かったので来年も参加しますよ)」
と次々にお客様に声をかけられ大変ありがたかったです。
来年も雪室解禁パーティーが盛大に出来るよう、今後もいっそう酒造りに奮闘しますので、よろしくお願いいたします。
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